Prefectural Rules
車庫証明の県別ルール・手数料一覧【47都道府県・公式リンク付き】
車庫証明(自動車保管場所証明)は全国共通の制度ですが、手数料・納付方法・適用除外地域・受付運用は都道府県ごとに異なります。47都道府県の証明申請手数料と各県警の公式ページを一覧化し、2025〜2026年の重要改正(保管場所標章の廃止・様式の全国統一)まで反映した、実務者のための決定版リファレンスです。
「隣の県と手数料が違う」「この地域は車庫証明が要らないと言われた」——車庫証明は、根拠法(自動車の保管場所の確保等に関する法律=車庫法)と基本的な仕組みは全国共通でありながら、実際の手数料額・納付方法・適用除外地域・提出運用は各都道府県が定めるため、県をまたぐたびに確認が必要な手続きです。本記事は、その「県ごとの差」を一枚で見渡せるようにまとめました。
車庫証明の書き方・書類・窓口の流れそのものは 車庫証明の実務 で詳しく解説しています。本記事は、それを踏まえて「どの県で・いくらで・どこに確認するか」に特化した早見リファレンスです。数字は2026年7月時点の各県警公式情報に基づきますが、手数料・運用は改正されるため、実際の申請前には必ず一覧内の公式ページリンクで最新をご確認ください。
車庫証明は「全国共通の制度」+「県ごとの運用差」
車庫証明の正式名称は「自動車保管場所証明書」。新規登録・移転登録(名義変更)や、保管場所が変わる変更登録の際に、運輸支局へ提出するために取得します。ここまでは全国どこでも同じです。一方で、次の項目は都道府県ごとに条例・運用で定められているため差が出ます。
- 証明申請手数料:各都道府県の手数料条例で規定。本記事調べで2,000円(山梨)〜2,550円(北海道・岩手・大分)の幅があります。
- 納付方法:収入証紙・現金・キャッシュレス(クレカ/電子マネー)・ペイジーなど、県によって使える手段が異なります。
- 適用除外地域:郡部・旧町村など、そもそも車庫証明が不要な地域が県内に細かく設定されています。
- 受付・提出運用:郵送可否、書面持参のみ、提出枚数、受付時間などに差があります。
「保管場所の位置を管轄する警察署」に提出する点は全国共通です(本拠地の管轄ではありません)。県をまたぐ案件では、手数料・納付方法・適用除外の3点を先に押さえておくと差し戻しを防げます。
2025〜2026年の重要改正(標章廃止・様式統一)
2025年4月1日:保管場所標章(ステッカー)の廃止
令和7年(2025年)4月1日の法改正施行により、保管場所標章(リアガラスに貼る丸いシール)は全国で廃止されました。これに伴い標章交付手数料(従来500〜600円程度)は消滅し、現在かかるのは証明申請手数料のみです。本記事の一覧の金額は、すべて標章廃止後の証明申請手数料です。古い書籍・サイトの「申請+標章交付」という記載は現在の制度と異なるので注意してください。
標章が廃止されても車庫証明の申請・届出そのものは従来どおり必要です。「シールがなくなった=車庫証明が要らなくなった」ではありません。
2025年12月25日:申請様式の全国統一
令和7年(2025年)12月25日から、保管場所証明申請書・届出書などの様式が全国で統一されました(旧様式も当面は使用可)。標準様式は警察庁の案内ページからダウンロードできます。ただし提出枚数・受付時間・代替書類の扱いなど、受付運用には県差が残るため、初めての県では管轄署・県警HPの案内を必ず併せて確認してください。
47都道府県 手数料・公式リンク早見表
各都道府県の証明申請手数料・主な納付方法・適用除外や特記事項・各県警の公式ページを一覧にしました(2026年7月時点)。「窓口/電子(OSS)」で額が異なる県は併記しています。金額・運用は改正されるため、申請前に必ず公式ページで最新を確認してください。
| 都道府県 | 証明申請手数料 | 主な納付方法 | 適用除外・特記 | 公式ページ |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 2,550円 | 証紙(窓口)/電子納付(OSS) | 平成12年6月1日に村だった区域は証明不要 | 公式ページ → |
| 青森県 | 2,250円 | 証紙/電子納付 | 市町へ編入された旧村地域は証明不要 | 公式ページ → |
| 岩手県 | 2,550円 | 証紙/電子納付 | 旧玉山村等(H12.6.1の村)は証明不要 | 公式ページ → |
| 宮城県 | 2,200円 | 現金・キャッシュレス | 栗原市旧花山村は対象外/交付は約1週間 | 公式ページ → |
| 秋田県 | 2,500円 | 電子納付ほか(窓口は要確認) | 上小阿仁村・大潟村・旧峰浜村等は証明不要 | 公式ページ → |
| 山形県 | 2,500円 | 電子納付ほか(窓口は要確認) | H12.6.1に村だった地域は証明不要 | 公式ページ → |
| 福島県 | 2,200円 | 電子納付ほか(窓口は要確認) | 本宮市旧白沢村など多数の旧村が対象外 | 公式ページ → |
| 茨城県 | 2,100円 | 証紙(2026/4〜キャッシュレス) | 旧美和村など旧町村地域は申請不要 | 公式ページ → |
| 栃木県 | 2,100円 | 証紙/電子納付 | 特記なし(受理後の手数料は返還不可) | 公式ページ → |
| 群馬県 | 2,300円 | 証紙/電子納付 | 2025年4月に2,000→2,300円へ改定/不要地域あり | 公式ページ → |
| 埼玉県 | 2,100円 | 現金・キャッシュレス(証紙廃止) | 東秩父村等は申請不要/標準処理7日 | 公式ページ → |
| 千葉県 | 2,200円 | 要確認 | 旧三芳村・長生村・旧蓮沼村は不要(窓口のみ) | 公式ページ → |
| 東京都 | 窓口2,400円/電子2,300円 | 要確認 | 本拠の位置により証明不要地域あり/交付3〜7日 | 公式ページ → |
| 神奈川県 | 2,100円 | 現金・証紙・キャッシュレス・ペイジー | 県全域で必要/不備なければ交付は約1週間 | 公式ページ → |
| 新潟県 | 2,500円 | 現金・キャッシュレス(証紙廃止) | H12.6.1に村だった地域は証明不要 | 公式ページ → |
| 富山県 | 2,400円 | 要確認 | 2025年4月改定/富山市旧細入村等は不要 | 公式ページ → |
| 石川県 | 窓口2,300円/OSS2,200円 | 証紙(窓口)/電子納付(OSS) | 軽自動車は金沢市・小松市で届出が必要 | 公式ページ → |
| 福井県 | 2,100円 | キャッシュレス・手数料納付システム等 | 特記なし | 公式ページ → |
| 山梨県 | 2,000円 | POSレジ収納(2026/1〜・証紙終了) | 全国最安水準/届出義務地域は別途一覧参照 | 公式ページ → |
| 長野県 | 2,100円 | 収入証紙 | 本拠が「村」にあるものは適用除外 | 公式ページ → |
| 岐阜県 | 窓口2,400円/電子2,300円 | 証紙・キャッシュレス(2026/10〜現金) | 2026年4月改定/段階的にキャッシュレス化 | 公式ページ → |
| 静岡県 | 2,400円 | 収入証紙 | 2026年4月に2,200→2,400円へ改定/申請2〜3日後に現地調査 | 公式ページ → |
| 愛知県 | 2,300円 | キャッシュレス・証紙 | 豊田市旧小原村等は適用除外/交付は4開庁日程度 | 公式ページ → |
| 三重県 | 2,200円 | 要確認 | 特記なし | 公式ページ → |
| 滋賀県 | 2,250円 | 現金・キャッシュレス/OSSはペイジー | 旧朽木村(高島市)は証明申請不要 | 公式ページ → |
| 京都府 | 2,280円 | 現金・クレカ・電子マネー・スマホ決済 | 南山城村(相楽郡)は証明取得不要/交付7日 | 公式ページ → |
| 大阪府 | 2,200円 | 要確認(OSSは金融機関で電子納付) | 特記なし | 公式ページ → |
| 兵庫県 | 2,200円 | 兵庫県収入証紙 | 特記なし | 公式ページ → |
| 奈良県 | 窓口2,400円/電子2,300円 | 要確認 | 旧月ヶ瀬村・旧室生村・明日香村等は対象外 | 公式ページ → |
| 和歌山県 | 2,100円 | 和歌山県証紙 | 特記なし | 公式ページ → |
| 鳥取県 | 2,300円 | 要確認 | 旧福部村・旧佐治村・旧泊村は適用除外 | 公式ページ → |
| 島根県 | 2,370円 | 要確認 | 2026年4月に2,110→2,370円へ改定/H12.6.1の村は不要 | 公式ページ → |
| 岡山県 | 2,400円 | 要確認 | 手続不要地域あり(公式PDFの一覧で確認) | 公式ページ → |
| 広島県 | 書面2,300円/電子2,100円 | 現金 | 旧吉和村・筒賀村・作木村等は証明不要区域 | 公式ページ → |
| 山口県 | 2,100円 | 要確認 | 岩国市旧本郷村・萩市旧川上村等は適用除外 | 公式ページ → |
| 徳島県 | 2,200円 | 証紙/電子(ネットバンキング・ATM) | 県内の市・町居住者が対象 | 公式ページ → |
| 香川県 | 2,200円 | 香川県証紙 | 窓口への書面持参のみ受付(郵送・メール不可) | 公式ページ → |
| 愛媛県 | 2,300円 | 愛媛県証紙 | 特記なし | 公式ページ → |
| 高知県 | 2,200円 | 証紙/電子(ネットバンキング・ATM) | 高知市土佐山・鏡、旧吾北村等は適用除外 | 公式ページ → |
| 福岡県 | 2,200円 | 福岡県領収証紙 | 宗像市旧大島村・東峰村等は申請不要 | 公式ページ → |
| 佐賀県 | 2,200円 | 収入証紙 | 旧北波多村・旧七山村・旧三瀬村等は対象外 | 公式ページ → |
| 長崎県 | 窓口2,400円/OSS2,200円 | 現金・キャッシュレス(証紙不可) | 証紙では納付不可(現金またはキャッシュレス) | 公式ページ → |
| 熊本県 | 2,200円 | 熊本県収入証紙 | H12.6.1に村だった地域は対象外/交付は数日 | 公式ページ → |
| 大分県 | 2,550円 | 証紙・キャッシュレス | 特記なし(他県より高めなので要留意) | 公式ページ → |
| 宮崎県 | 2,200円 | 宮崎県収入証紙 | 旧須木村・旧南郷村・西米良村等は対象外 | 公式ページ → |
| 鹿児島県 | 2,200円 | 鹿児島県収入証紙 | 特記なし | 公式ページ → |
| 沖縄県 | 2,200円 | 沖縄県証紙 | 軽自動車の届出義務地域は那覇市・沖縄市 | 公式ページ → |
手数料の傾向と、最近改定した県
証明申請手数料はおおむね2,100〜2,400円に集中し、外れ値として山梨県の2,000円(最安)、北海道・岩手・大分の2,550円(最高水準)があります。近年は各県で引き上げ・改定が相次いでいるため、「以前調べた額」で見積もると差が出ます。
最近手数料を改定した主な県(本記事調べ)
- 群馬県:2025年4月に 2,000円 → 2,300円。
- 富山県:2025年4月に改定し 2,400円。
- 静岡県:2026年4月に 2,200円 → 2,400円。
- 岐阜県:2026年4月改定で窓口2,400円/電子2,300円(電子申請が100円安い)。
- 島根県:2026年4月に 2,110円 → 2,370円。
東京都・石川県・岐阜県・広島県・奈良県・長崎県などは、電子申請(OSS)だと窓口より100〜300円安い設定です。件数が多い業者ほど差が効きます。OSSの仕組みは OSS(ワンストップサービス)申請の実務 を参照してください。
納付方法の県差(証紙・現金・キャッシュレス)
手数料の払い方も県で分かれます。従来主流だった収入証紙は、キャッシュレス化・現金化の流れで廃止・移行する県が増えています。初めての県では「証紙をどこで買うか」「現金だけか」を事前に確認しましょう。
- 証紙を廃止・移行した県:埼玉県・新潟県・山梨県(2026年1月〜POSレジ収納)など。「昔は証紙だった」県でも、いまは現金・キャッシュレスに切り替わっている場合があります。
- キャッシュレス対応を明記:宮城県・埼玉県・神奈川県・新潟県・滋賀県・京都府(クレカ・電子マネー・スマホ決済)・愛知県・長崎県・大分県など。茨城県は2026年4月から対応。
- 収入証紙が中心:兵庫県・和歌山県・長野県・香川県・愛媛県・福岡県・佐賀県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県など。
- 電子申請(OSS):多くの県でインターネットバンキング・ATM(ペイジー)による電子納付が可能です。
証紙方式の県では、警察署内やその周辺(交通安全協会など)で証紙を買ってから窓口に出す必要があります。販売窓口の場所と営業時間を先に調べておかないと、二度手間になります。
適用除外地域の調べ方(最重要)
一部の町村部などは車庫証明が不要な「適用除外地域」です。ここが県別ルールで最も間違えやすいポイントで、同じ市内でも旧町村単位で不要/必要が分かれることがあります(例:合併前の旧村区域だけ適用外)。住所の印象で判断すると、要らない証明を取ってしまったり、逆に必要なのに取り漏れたりします。
典型的な適用除外のパターン
- 「平成12年6月1日時点で村だった地域」を除外とする県(北海道・岩手・山形・新潟・熊本・島根など、多数)。
- 合併で市・町に編入された旧村を、区域限定で除外とする県(青森・福島・埼玉・愛知・山口・高知・福岡・宮崎など)。
- 軽自動車は「届出」義務のみの地域(石川=金沢市・小松市、沖縄=那覇市・沖縄市 など、県で対象市が指定)。
受任したら最初に「使用の本拠の位置」が適用除外かを、一覧の公式ページ(除外地域一覧・PDF)で確認します。旧町村名まで載っていることが多いので、現住所の旧自治体名まで遡って照合するのが確実です。判断に迷えば管轄署へ電話確認を。
交付までの日数の目安
申請から交付までは、標準的に中3日〜7日程度。県・管轄署や繁忙期(3月など)で前後します。公式に日数を明示している県は限られますが、本記事調べでは次のとおりです。
- 愛知県:4開庁日程度(公式明記)
- 京都府:7日(行政庁の休日を含まない)
- 東京都:申請から3〜7日間
- 埼玉県:標準処理期間7日
- 宮城県:約1週間/熊本県:数日
販売店案件では、この日数が納車日を左右します。「この署は中○日です」と即答できると信頼されます。申請後に現地調査が入る県(静岡は申請2〜3日後など)では、申請区画を空けておいてもらう案内も忘れずに。
県別ルールを確認する実務手順
初めての県の案件を受けたときの、確認の順番です。上の早見表と各県警の公式ページを使って進めます。
1. 適用除外の判定まず最初
「使用の本拠の位置」が適用除外地域でないかを公式一覧で確認(→ 6章)。ここを飛ばすと全部が無駄になります。
3. 提出方法・受付運用段取り
郵送可否・書面持参のみ・受付時間・提出枚数を県警HPで確認。香川のように持参のみの県もあります。
4. 交付日数の確認納期調整
標準日数と現地調査の有無を確認し、納車日から逆算(→ 7章)。
5. 様式の入手書類作成
警察庁の統一様式または県警HPの様式を使用。書き方は 車庫証明の必要書類・配置図・所在図の書き方 を参照。
よくある質問(FAQ)
Q車庫証明の手数料は全国一律ではないのですか?
はい、一律ではありません。証明申請手数料は各都道府県の手数料条例で定められ、本記事調べで2,000円〜2,550円の幅があります。窓口と電子申請(OSS)で額が違う県もあります。最新額は早見表の公式ページでご確認ください。
Q保管場所標章(シール)はもう不要ですか?
2025年4月1日に全国で廃止され、標章の交付・貼付も、標章交付手数料も不要になりました。ただし車庫証明の申請・届出そのものは従来どおり必要です。
Qうちの地域は車庫証明が要らないと聞きました。本当ですか?
郡部や旧町村など「適用除外地域」では不要な場合があります。ただし同じ市内でも旧町村単位で分かれるため、必ず各県警の適用除外地域一覧で「使用の本拠の位置」を確認してください(→ 6章)。
Q証紙はどこで買えますか?
証紙方式の県では、警察署内や周辺の交通安全協会などで販売しています。近年は証紙を廃止し現金・キャッシュレスへ移行する県も増えています。販売場所・営業時間は事前に県警HPでご確認ください。
Q電子申請(OSS)だと手数料は安くなりますか?
県によります。東京・石川・岐阜・広島・奈良・長崎などは電子申請が窓口より100〜300円安く設定されています。詳しくは OSS申請の実務 をご覧ください。
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